練習中におしゃべりしながら打っていると井上清次先生から気を抜いて打つなと怒られました。一緒に練習ボールを拾うときにも、我々がボールを打つことができるのは、ボールを作る人や運んでいる人などいろいろな人のお陰だ。一球たりとも無駄にするなと懇々と教えられました。
医者になるつもりが一転してコース設計屋になったが、友人からは「君が楽しいゴルフ場を造ってくれるおかげで医者にかからなくてすむ」と感謝されている。下手な医者になるよりよかったかなと思っている。
ゴルフは本来だれでも楽しめるゲームであるはずなのに、多くの人が難しすぎる道具を使うことで上達まで時間がかかっている。だから自分は少しでも易しく使えるクラブを作りたい。
ただ練習していればいいというわけではない。自分がどこを目指していくかという目標を設定して練習することが大事。プロになりたいなら一流のプロを目指せ。アマチュアなら自分なりの達成感を味わうこともゴルフの大きな楽しみだ。
以前はバーディパットとボギーパットでは気持ちの入り方が違っていました。でも今は心の底から同じ1打と思えるようになりました。いつでも全力投球できるようになった結果、成績が安定するようになりました。
私が教えることはいつもシンプル。多くのコーチは自分の知識をすべて生徒に教えようとするが、それでは生徒を混乱させてしまうだけ。ゴルフは複雑な一連の動作を要求されるスポーツだから、それをいかにシンプルに教えられるかがコーチの腕だ。
ゴルフをしたくても色々な都合でできない人もいる。ゴルフができるありがたみや喜びを感じて、自分から進んで練習しないといかん。やらないかんからやるっちゅうのは淋しいね。やれるうちに何でもやっておかないと損だと思う。
パッティングで大事なのは決断力と勇気。ぼくは常に1メートルくらいオーバーさせるつもりで打っています。ぼくが弱気で打ったときで他人が強気で打ったのと同じくらいの強さかも。強気で打てるときは、ラインさえ間違っていなければ入ります。
距離感が合わなければ、ラインそのものも読めない。ラウンド中に距離感を合わせていくのは難しいので、プレー前に15メートルくらいのロングパットを練習してタッチをつかんでおくこと。カップに入るか入らないかは重要ではない。
小さい頃から大人を敬うように育てられてきたが、私は大人に対して質問することを怖れず、疑問があれば何でも積極的に聞くようにしてきた。だからゴルフに関する知識と技術を身に付けることができた。