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今野康晴「ゴルフ日本シリーズJTカップ2005」2005年12月1日〜4日
「左」の恐怖を克服し、苦手コースを征服
今野康晴「ゴルフ日本シリーズJTカップ2005」2005年12月1日〜4日
ボギーを打って開き直ることができた

2005年を締めくくる日本シリーズJTカップで、今季2勝目を挙げ、賞金ランキングも前年の9位から2位へジャンプアップした今野康晴。苦手なコースと公言してはばからない東京よみうりCCを攻略できたのは、メンタルの弱点を試合中に自ら克服することに成功したからだ。
「昨日まで調子がよく、もし今日勝てないようなことがあれば完全にメンタルの問題と思っていたので、勝ててよかった」と試合後ほっと胸をなで下ろした今野。首位でスタートした最終日は、とにかく気持ちで負けないようにと臨んだが、1番ティに立ったときから構えづらさを感じていた。思い切り振ったら左へ引っかけるかも。心の迷いはショットを右左へと乱した。ようやく吹っ切れたのは4番でボギーを打ってから。6番で初めてスコアボードを見て、同組の横田真一だけでなく前の組の手嶋多一にも並ばれたことを知った。「パーではだめ、バーディーをとらなくては」

6番パー5は、左が山で右が谷。

「ああいうホールは、左のラフに打って、球が落ちてフェアウェイに出てくる感じで行きたくなるけど、しっかり狙いを定めて、フェアウェイの真ん中めがけて打つことを課題としてやってきた」
結果的にバーディーは奪えなかったが、ショットに対する自信は戻ってきた。続く7番パー4はスプーンで確実にフェアウェイを捉え、110ヤードをピッチングで手前4メートルに寄せてバーディー。3日目までパーオンできなかった8番パー3も、6番アイアンで6メートルにつけてバーディー。初日7を叩いた9番パー4でも、右奥からのフックラインをしっかり読み切って3連続バーディーとし、横田らを一気に突き放した。

結果的に曲がるのはしょうがない

「逃げるゴルフをやっていたら絶対にうまくいかないと思ってたし、ショットは結果的に曲がってもいいからと開き直ることができました。また、パットも、ワンカップくらい切れるときは、右にプッシュして、それで入ったらいいやという気持ちで打つことも多いけど、今日はしっかり打ち切れるようにしたいと思いながらプレーしました」
後半も、5番以降ほぼ80点と自己採点する切れのいいゴルフで、14番パー4、17番パー5の攻めどころをきっちりバーディーで抑えて、2位の横田に2打差で逃げ切った。

「曲がったホールもあったけど、後半の何ホールかははいい感じで打てました。17番もチーピンで左の林に行きそうな感じがあるので、右の土手を使いたいんですけど、それを嫌がらないで、しっかり構えてスイングできたのがうれしい。ああいうショットが打てるとゴルフをどんどん前向きに考えられます」
勢いだけで優勝したというサントリーオープン。しかし、今回は自分の弱点を意識しながら、それを克服できたことで「4日間で大きく進化した」。アメックス選手権やワールドカップに遠征しながら、シーズン最終戦まで体力が持ちこたえたことも大きな自信となった。今年は意識もしなかった賞金王が視界に入ってきた。

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