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片山晋呉「第70回 日本オープンゴルフ」
いつ優勝しても不思議ではない安定したスイング
片山晋呉「第70回 日本オープンゴルフ」 写真提供=共同通信社
メカニカルなスイングで精度を高める

片山晋呉は、スイング作りにせよクラブ選びにせよ、ミスショットを減らすことを最大のテーマとしている。しっかりしたスイングプレーンを作って、ゾーンでボールをとらえることで、ショットの精度を高めるのが晋呉流だ。プレショットルーティンはいつも同じリズムと手順を守り、スイングも毎回同じ位置に上げ、同じ位置に下ろすメカニカルなもの。余計な操作を加えないよう、やさしいキャビティアイアンを選び、わざわざ重心距離を長くし、操作性が鈍くなるように改造しているほどだ。その結果、好不調の波が小さく、シーズンを通して安定した成績を残せるようになり、とくにクラブのセッティングが決まった夏以降は、「ティショットがフェアウェイに飛べば、ほとんどバーディチャンスに寄せられる。いつ優勝してもおかしくない」というほど自信をみなぎらせていた。

フェアウェイキープが勝利の鉄則

好調をキープして迎えた日本オープンは、最終日トップから4打差の8位タイでスタート。上位陣がショットを曲げ、ラフにつかまってスコアをじりじり落とす中、ただ一人15番まで4バーディ・ノーボギーの快進撃でトップに踊り出た。16番では左ラフからのセカンドがグリーンをオーバーし、この日唯一のボギーとしたが、プレッシャーのかかる17番パー3のティショット、18番のセカンドを立て続けにバーディチャンスに寄せた。2ホールともバーディパットを外したが、最終ホール、1打差で追いかけるクレイグ・パリーは左ラフからの2打目をグリーンオーバー、フェアウェイから狙った川岸良兼の2打目も同じくラフにこぼれ、片山に追いつくことはできなかった。

細かく分析すれば要因はいろいろあるだろうが、ラフが深く、グリーンも硬く速い日本オープンのセッティングでは、ティショットをフェアウェイに置くことが鉄則となる。飛距離で劣る分、ショットの精度を磨き続けてきた片山にとって、日本オープンは格好の舞台だった。シーズン終盤は高額賞金大会が続き、コースセッティングも厳しくなる。2年連続賞金王に向けて片山の視界は大きく開けてきた。

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