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イーグル、バーディー、バーディー
帝王は、家族と共にゴルフに臨む

メジャー18勝の偉業で「帝王」と呼ばれ、今もなお多くの人にリスペクトされているジャック・ニクラス。最後のメジャー勝利となった1986年のマスターズ優勝は、世界中のゴルフファンを感動させました。

長きにわたるスランプや巷で流れていた限界説。そんな鬱屈を吹き飛ばすように、最終日のバックナインで6打を伸ばすスコア65を叩き出し、46歳で最年長メジャー制覇を達成したのです。

「ジャック・イズ・バック! ジャック・イズ・バック!」とギャラリーを歓呼させたニクラスの名プレーを振り返ります。

5年間のスランプを克服すべく、師と共にスイング改造に挑む

5年間のスランプを克服すべく、師と共にスイング改造に挑む

1980年の全米プロ以来、優勝から遠ざかっていたジャック・ニクラス。

1981年のマスターズ、1982年の全米オープン、1983年の全米プロ、いずれも2位に留まっていました。1985年、全米オープンと全英オープンで予選落ちとなり、当時のメディアには、ニクラスの時代は終わった、とまで書き立てられます。

それでも、ニクラスは闘志を絶やしません。目前のマスターズに向け、10歳の頃から指導を受けていた師、ジャック・グラウトと共にスウィング改造に挑戦します。

結果、手首をやわらかく使い、腰に負担をかけないスウィングへの切り替えに成功。40代に入って体力が衰え始めた自分自身を受け入れ、年齢に応じたスタイルを身に付けたのです。

伝説の15番イーグルから猛チャージ、46歳で最年長メジャー制覇

伝説の15番イーグルから猛チャージ、46歳で最年長メジャー制覇

迎えた、1986年のマスターズ。3日目を終えた時点でニクラスは、2アンダーで9位。6アンダーでトップのグレッグ・ノーマンとは、4打差の壁がそびえ立っていました。

ノーマンをはじめ、セベ・バレステロスやニック・プライス、トム・カイトら若手ホープがひしめき合う中、46歳のニクラスの勝利を期待する人は、少なかったことでしょう。

ところが、最終日のバックナイン15番ホールに入ったとき、ニクラスは5アンダー。7アンダーのバレステロスに対し、2打差に詰め寄っていたのです。

この15番ホールから、常人離れしたニクラスの快進撃が始まります。豪快なドライバーを放ったあと、2打目のアイアンショットで、カップから12フィートの地点でグリーンオンに成功。3打目で見事にカップインし、ゴルフ史上伝説のイーグルパットが決まります。

さらに16番、17番ホール共にバーディー、18番ホールはパーで締め、9アンダーのトップで終了。メジャー18勝目を達成したのでした。

家族で心を合わせて得た勝利だからこそ、不朽の名プレーに

家族で心を合わせて得た勝利だからこそ、不朽の名プレーに

――「ジャック・イズ・バック!」

復活優勝を成し遂げ、限界説を覆したニクラスを、ギャラリーの大歓声が包みました。その祝福の声は、ニクラスの子ども、ジャッキーにも向けられていたのでしょう。

視力が低下し始めたニクラスは、ジャッキーをキャディに付け、グリーンのラインを読んでもらっていました。優勝が決まった瞬間、2人が固く抱き合ったのは、父子で力を合わせて掴んだ栄光だったからに違いありません。

また、ギャラリーの中では、ニクラスの母や姉、妻のバーバラや子どもたちがプレーを見守っていました。家族を何よりも大事にしていたニクラスは、家族に支えられて勝利を手にしたのです。

周りの敵をなぎ倒し、自分のためだけに勝ちをもぎ取る。そんな姿勢とは、ニクラスは無縁でした。「Jack is back!」というエピソードは、本当に栄えある勝利について、考えさせてくれます。

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