ホームゴルフレッスンゼロスタートレッスン
ゴルフスイングの基本をゼロから学ぶ!!ZERO Start Lesson 提供:月刊カジュアルゴルフ
1.正しいグリップとその作り方 2.正しいアドレスとセットアップ 3.基本のミニスイング・レッスン 4.アイアンのフルショットスイング
5.ドライバーの基本セットアップ 6.ドライバーのスイングづくり 7.フェアウェイウッド・レッスン 8.ショートゲーム・レッスン
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  ショートゲーム・レッスン
 

最終章はスコアメイクに欠かせないショートゲームのスキルアップ編。
アプローチショット、バンカーショット、パッティングの基本と上達法をご紹介していきます。

アプローチでは目標への意識を強く

アベレージゴルファーのアプローチショットを見ていると、テークバックでインサイドにクラブを引きすぎ、ダウンスイングで手をこねて打ってしまうケースをよく見かけます。いわゆる手打ちのスイングとも言えるのですが、そのような打ち方では飛距離も方向性も不安定。じつは、その主な原因がセットアップにあります。アプローチショットでまず大切なのは、ボールに対してアドレスするのではなく、目標に対してアドレスすること。ボールに対してアドレスを取ると、自然にカラダが目標よりも右を向きがち。その結果、ボールを引っかくようなダウンスイングになり、強いボールが左に飛び出してしまいます。そしてそれを嫌ってカラダがますます右方向(クローズスタンス)に向き、ミスを繰り返してしまう人が少なくないのです。

アプローチでは目標への意識を強く A アプローチでは目標への意識を強く B アプローチでは目標への意識を強く C  

アプローチではターゲットにボールを運ぶイメージが大切。
通常、目標に向かって何かを投げようとしたら、写真(A)のようにその目標に正対するほど正確さが増します。アプローチの基本もまさしくそれと同じ。ボールを打つことよりも、目標を強く意識することで正しいセットアップにつながります。
アドレス初期段階から目標をしっかり意識してセットアップへ(写真B)
目標を見やすくするために、カラダは少しオープンスタンスで(写真C)

アプローチでは目標への意識を強く D アプローチでは目標への意識を強く E アプローチでは目標への意識を強く F アプローチでは目標への意識を強く G

ボールへの意識は最小限にして、目標を見ながら素振り(写真D)
目標を意識することで距離感も合わせやすくなります。テークバックではクラブをインサイドに引きすぎないように注意。足下に棒などを置き、ターゲットラインより内側に引きすぎないようチェックします(写真E)
目安としてはグリップが腰の高さにきた段階で、シャフトのラインがターゲットラインと平行になっていること(写真F)
インパクトからフォローにかけては、手でクラブを振るのではなく、上半身とクラブの一体感を保ったまま、ボールを目標に運ぶようなイメージで振ります(写真G)

テークバック時に注意したいポイント

アプローチのような小さなスイングでは小手先でクラブを動かしてしまいがち。テークバックでクラブをインサイドに引きすぎたり、アップライトすぎてしまうこともしばしば。その結果、スイングプレーンが安定せず、ミスショットの可能性が高くなってしまいます。ここでは、そのチェック方法として使える練習法をレクチャーします。

テークバック時に注意したいポイント 1

方向チェック用の棒を足下におき、アドレスを取ります。次に、右手グリップを左手から離して構えます。

テークバック時に注意したいポイント 2

両手を離したグリップのままテークバック。左手が右ヒザの前を通り過ぎ、地面と平行ぐらいの位置でいったん止めます。

テークバック時に注意したいポイント 3

いったんストップした位置で、クラブのシャフトと足下においた棒の向きが同じ方向を向いているかをチェック。

テークバック時に注意したいポイント 4

そこから右手を通常のグリップ位置に戻し、そのままスイング。

フォローでもクラブが、アウトサイド過ぎたり、インサイド過ぎないように、足下の棒を目安にします。

 
ボールを上げようとせずにスイング

ボールを上げようとする意識が強くなると、どうしても右足体重のぎこちないスイングになってしまいます。アプローチでは、アドレスで左足体重のセットアップを心がけ、カラダがめくれあがらないように注意しましょう。右写真のように右肩が落ち、右足体重になりがちな人は、右足のカカトを少し浮かせて練習して下さい。

ボールを上げようとせずにスイング 全身 ボールを上げようとせずにスイング カカトUP

アドレス時からインパクト、フォローまで右足のカカトを浮かせてスイングすると、左足体重をキープしやすくなり、カラダの余分な上下動も少なくなります。また、テークバックでインサイドにクラブを引きすぎてしまう人にも有効です。

アプローチの距離感を身につける練習法

フルショットと違い、短いアプローチではボールの飛距離を自分でコントロールする必要があります。その距離感を出すためによく知られているのはスタンス幅を変えることで飛距離をコントロールするという方法です。そこで、ここでは少し違った方法でアプローチの距離感を身につける方法をご紹介しておきましょう。それはスタンスの「幅」ではなく「角度」を変えて距離を調整する方法です。ゴルフのスイングでは、オープンスタンスになればなるほどテークバックが小さくなり、ボールが飛ばなくなります。それを利用したのがこの方法です。

アプローチの距離感を身につける練習法 A アプローチの距離感を身につける練習法 B

飛球線方向に対して、おおよそ30度カラダを開いたスタンス(写真A)45度ほどカラダを開いたスタンス(写真B)でボールを打ち、それぞれの飛距離をカラダで憶えます。ボール位置はカラダを開けば開くほど右足寄りになります。このときの注意点は、テークバックの大きさを細かく憶えようとしないこと。アドレスで作った腕の三角形を崩さず、スタンスなりにスムーズに上がるポイントまでクラブを上げてそのまま打った距離を把握しましょう。また、このときの両足は平行、どの角度でもボールを見る目線が、同じになるように意識を。さらにオープンスタンスに構えるほど、クラブを短く持つことも忘れずに。

Caution!!
手首の使いすぎを矯正するには…
クロスハンド

短いアプローチで手首を使いすぎてミスをしがちな人は、写真のようにクロスハンドでの練習がオススメ。このグリップで上手に打てるようになれば、アプローチの精度はグンと高くなります。

 
Caution!!
バンカーショットでスピンをコントロール
バンカーショット

バンカーショットの上級者向けテクニックを少しご紹介。バンカーからしっかりスピンをかけてボールを止めたいときはグリップをしっかり握ってスイングしてみましょう。逆に早めにスピンをほどいて転がりを出したい場合は、グリップを極力ソフトに握ります。これだけでもスピンのかかり具合がことなるので、ぜひ実践で試してみて下さい。

バンカーショットの基本練習法

バンカーショットは難しい……そう考えているゴルファーの方は少なくないでしょう。しかし、すべてのショットのなかでバンカーショットほど力を必要とせず、簡単なものはないと言えます。その理由は、ボールを打つ必要がなく、かつボールを見る必要もないからです。バンカーショットはボールではなく砂を運ぶショット……そう考えれば、苦手意識をなくすこともできます。ボールを打つ意識を持たず、ヘッドの落とし場所だけをしっかり決めて振り抜きましょう。

バンカーショットの基本練習方法 1

ボールのまわりにターフ大の楕円形を書き、その円のなかの砂ごとボールをグリーンに運ぶイメージで練習を行ないます。楕円形を書く理由は、ヘッドの落とし場所をきちんと意識するためです。

バンカーショットの基本練習方法 2

カラダはオープンスタンスで、ボールはなるべく左足寄りにセット。クラブは目標に対してスクエアに構え、フェースだけを、オープンにします。注意点はハンドファーストにならないように構えること。グリップエンドが、オヘソを向くように構えます。

バンカーショットの基本練習方法 3

テークバックはオープンスタンスなりに、ややアップライト上がっていくイメージで。

バンカーショットの基本練習方法 4

インサイドに引き込むのはバンカーショットでもタブーです。

バンカーショットの基本練習方法 5_01

トップからフィニッシュまで、クラブフェースが常に自分の顔を向くように意識します。

バンカーショットの基本練習方法 5_02
バンカーショットの基本練習方法 6

インパクトでクラブを止めず、フィニッシュまで、しっかりと振り抜きましょう。

バンカーショットの距離感の出し方

グリーン脇のバンカーでピンまでの距離が短い場合はフェースを最大限に開き、写真(A)のようにテークバックでコックを早めに使います。アーリーコックのスイングは飛ばない打ち方であるため、距離を出したくないバンカーショットでは、有効な方法になります。逆に、ピンまである程度の距離が欲しいときは、写真(B)のようにテークバックでなるべくコックを使わずに打つ方法が有効です。クロスバンカーからのショットでも、ボールを右足寄りに置き、テークバックでなるべくコックを使わなければ、クリーンにボールをヒットしやすくなります。

バンカーショットの距離感の出し方 A バンカーショットの距離感の出し方 B
パッティングの基本練習法

よく十人十色と言われるように、パッティングに関する絶対的なメソッドはありません。自分の感性に合った構え方、打ち方で基本的にはOKでしょう。但し、手首を使いすぎてしまうグリップはダメ。理想的なのは、クラブを下から持ち上げる感じのグリップ。通常のクラブではタブーとされるグリップですが、パターに関してだけは有効です。

パッティングの基本練習法 1

他のクラブと同じようにインターロッキングで握ってしまうと、手首が使いやすくなってしまいます。感覚としては少ししたからクラブを持ち上げるようなグリップが良いでしょう。

パッティングの基本練習法 Aパッティングの基本練習法 B

練習方法としては写真(A)のように目標へのラインに合わせてストロークする反復練習が基本。特に2ボールパターなどネオマレ型を使っている人は、まっすぐ引いてまっすぐヘッドを出す練習を実践しましょう。

ヘッドをまっすぐ動かすためには、ボールを目の真下にセットアップするのが一番。これも2ボールパターなどを使っている人には必須のセオリーです(写真B)

パッティングの基本練習法 C

距離感の出し方は、写真(C)(D)のようにカップを見ながらのストロークが効果的。練習の際は、素振りも実際のストロークもカップを見ながら行なってみましょう。コース上では毎ホールごとに歩数を測ってパッティングするクセをつけると感覚が磨きやすいはず。何気ないルーティンの繰り返しによって、カラダが距離感を覚えてくれます。

パッティングの基本練習法 D
利き手1本の練習も距離感習得に有効
利き手1本の練習も距離感習得に有効 1

距離感をつかみやすくするために、利き手の手のひらをフェース面と平行にしてグリップします。

利き手1本の練習も距離感習得に有効 2

そのグリップのまま片手でストローク。この時点で自分のストロークのクセが見えてきます。手首を使いすぎている人ほどストロークが不安定になるので要チェック。

利き手1本の練習も距離感習得に有効 3

距離感が合ってきたら、もう一方の手を添えてストローク。但し、あくまで添える程度で利き手の感覚を生かしたストロークを心がけて下さい。

利き手1本の練習も距離感習得に有効 4

また、アドレスをオープンにして構えるのも、距離感を養うだけでなく、方向性を高めることに役立ちます。アプローチの項でも説明しましたが、目標に対して正対するほど方向性や距離感も良くなるはず。スクエアスタンスには、ストロークに窮屈さを感じたり、距離感が出しにくいという面もあるのです。

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